この小説の続きを探しています。
正直ここへ来るまでの交通費はかなりの出費で、お年玉の大半を使い切ってしまっていた。
「ここって撮影は禁止ですか?」
香がスマホを見せてそう尋ねると、男性は笑顔を崩さないまま「大丈夫ですよ」と、答えてくれた。
これでしっかりと作者について記録に残すことができそうだ。
とはいってもも記念館の中は外観と同じでとても小さく、見るものは少なそうだ。
壁に貼り付けられているパネルには西羽咲の生まれた日や、出身校が書かれている。
その下にはガラスケースが置かれていて、中には西羽咲のデビュー作から昨今の作品までは解説付きで並べられていた。
「西羽咲って作家、名前は聞いたこと無いけど結構コンスタントに出版してるんだな」
慶太が関心したように呟く。
「そういえば慶太のイトコも作家さんなんだっけ?」
「あぁ。大学生のライトノベル作家な。あの日図書館に行ったのは、イトコの本を返しに行ってたんだ」
慶太のイトコが書く本はかなり売れているようで、新刊を出す速度が早い。
毎回購入するのは大変だし、毎回著者本をもらうのは申し訳ないということで、図書館を利用するようになったみたいだ。
「ここって撮影は禁止ですか?」
香がスマホを見せてそう尋ねると、男性は笑顔を崩さないまま「大丈夫ですよ」と、答えてくれた。
これでしっかりと作者について記録に残すことができそうだ。
とはいってもも記念館の中は外観と同じでとても小さく、見るものは少なそうだ。
壁に貼り付けられているパネルには西羽咲の生まれた日や、出身校が書かれている。
その下にはガラスケースが置かれていて、中には西羽咲のデビュー作から昨今の作品までは解説付きで並べられていた。
「西羽咲って作家、名前は聞いたこと無いけど結構コンスタントに出版してるんだな」
慶太が関心したように呟く。
「そういえば慶太のイトコも作家さんなんだっけ?」
「あぁ。大学生のライトノベル作家な。あの日図書館に行ったのは、イトコの本を返しに行ってたんだ」
慶太のイトコが書く本はかなり売れているようで、新刊を出す速度が早い。
毎回購入するのは大変だし、毎回著者本をもらうのは申し訳ないということで、図書館を利用するようになったみたいだ。