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行方不明者を出し続けている作品の作者もまた、行方不明。
そのことに興奮を感じつつ、香は矢継ぎ早に質問を重ねた。

男性は遠い場所を見るように顔をあげて「僕は花月の夫です。この記念館を作った本人でもある」と、答えたのだ。

西羽咲の夫!
香と慶太はマジマジと目の前の人物を見つめた。

津山にやってきてこんなにも早く作者に近い人物と出会うことができるなんて、幸運かもしれない。
「行方不明って、どういうことですか?」

慶太が質問すると「少し長い話になるよ? よかったら、事務所で座って話そうか」と、言ったのだった。
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