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家の周辺を中心に県外にも出ているようだけれど、より多く足を運んだ場所には線が何十にも重なって見えた。

「ここを見てほしい。なにも書かれていないけれど、この場所に花月は何度も訪れているみたいなんだ」

男性が指先た場所は地図上ではなにも記されていない、道の途中のようだ。
けれど西羽咲は何度も何度もそこへ行っている。

「100日お参りをすれば自分の願いが叶う」
香はつぶやいた。
ついさっき、西羽咲が残した日記で目にした言葉だった。

「この場所、そんなに遠くないな」
慶太が期待に満ちた声で言う。
この家から歩いてでも行ける距離みたいだ。

「知らなかったな、花月が信仰してた神様がこんなに近くにあるなんて」

男性も西羽咲のことを調べていたようだけれど、日記にたどりつくことはできなかった。

だけど赤の他人の香と慶太はたどりつくことができた。
ここにもなにか見えない力が働いているように感じられた。
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