愛を知って涙に幸あれ。
わたしたちは家の中に入り、電気を点けると幹ちゃんが買ったものを片付けていく中、わたしは真っ先にメロンパンを持ってお兄ちゃんの遺影が置いてある棚の上に持って行った。
「お兄ちゃん、メロンパンだよ〜。」
そう言ってリンを鳴らし、わたしは手を合わせた。
「優莉、今日何作んの?」
幹ちゃんの声にわたしは顔を上げると「豚の生姜焼!」と答えながら、幹ちゃんがいるキッチンへと向かった。
「おぉ、いいな。」
「今日はわたしが作りますから!」
「じゃあ、今日は頼むわ。俺は米のセットするな。」
そう言って、お米を研ごうとした幹ちゃんだったが、「あ、その前に着替えてくっか。」と言い、お兄ちゃんの部屋へと入って行った。
わたしは、まだお米をセットする前だし、豚の生姜焼を作るには早すぎるので、少し休もうとソファーに座ろうとした。
「なぁ、優莉。俺の白いTシャツ知らない?」
後ろから幹ちゃんに話し掛けられ、わたしは「えっ?」と振り向いた。
すると、そこには上半身裸の幹ちゃんが立ってたのだ。
「ぎゃーー!!!ちょちょちょ、ちょっと幹ちゃん!裸!!!」
わたしは両手で顔を覆いながら言った。
「えっ?裸ではないよ。下履いてるし。」
「そ、そうだけど!」
「でも、家族なら見慣れてもらわないと。」
幹ちゃんにそう言われ、わたしは"確かに"と思ってしまった。