愛を知って涙に幸あれ。

そうだよね、家族だもんね。

お兄ちゃんだって、よく上裸で家の中ウロウロしてたし。

これから幹ちゃんとは長い付き合いになるんだから、見慣れておかないとね!
幹ちゃんの自分の家でもあるんだから、リラックスして過ごしてほしいし!

そう思い、わたしは顔から手を下ろした。

そして、目の前に居る幹ちゃんの姿を見た。

「ん゙ー、、、Tシャツなら、せ、洗濯するのに洗濯機の中に、イレチャッタヨ。」
「あー、ならいいや。洗濯してくれようとしたのか?」
「うん、、、」
「ありがとう。」

そう言って、幹ちゃんがお兄ちゃんの部屋に行こうとしたので、わたしは「幹ちゃん!」と呼び止めた。

幹ちゃんは「ん?」と言いながら足を止め、振り返った。

「幹ちゃんの上半身を見慣れないといけないなら、幹ちゃんもわたしの上半身見慣れないといけないよね?!」

わたしが照れながらそう言うと、幹ちゃんは「えっ?!」と驚き、「いや!それは話しが変わってくる!」と珍しく焦っていた。

「だって!家族だったら、」

とわたしが言い掛けると、後ろからカサッ、ポトッと何かが落ちる音がした。

え?何?

わたしが振り返って見てみると、さっきお兄ちゃんにお供えしたメロンパンが床に落ちていたのだ。

< 22 / 77 >

この作品をシェア

pagetop