愛を知って涙に幸あれ。
帰宅すると、わたしはソファーの上に倒れ込んだ。
はぁ、帰って来た、、、
やっぱり家は落ち着く。
わたしは身体を起こし、ソファーに座りながらマフラーを解くと、ふとお兄ちゃんの遺影の方を見た。
もしかして、、、幹ちゃんを呼んでくれたのって、お兄ちゃんだったのかな。
幹ちゃんからの着信があまりにもタイミング良過ぎだったし、、、
わたしはソファーから立ち上がると、お兄ちゃんの遺影の前に座り、手を合わせ「お兄ちゃん、ありがとう。」と呟いた。
「優莉。」
わたしがお兄ちゃんに手を合わせていると、幹ちゃんがわたしを呼んだ。
「今日の飯、鮭でもいい?肉がいいなら、買い物行ってくるけど。」
「鮭食べたい!ムニエルとか洋食系がいいなぁ〜」
「はいよ。」
幹ちゃんはそう返事をすると、ネクタイを解きながら、着替えにお兄ちゃんの部屋に入って行った。
そして、わたしもコートを脱ぎ、バッグと共に片付けに自分の部屋へ向かおうとすると、バッグの中に入っている缶がチラッと見えた。
「あっ、、、」
わたしはバッグの中から顔を出した、缶のカフェオレを手に取った。
そうだ、白浜さんから貰ったんだった、、、
でも、、、飲みたくないなぁ、、、