愛を知って涙に幸あれ。
「な、何ですか?離してください。」
「ねぇ、あんな男やめて、俺にしなよ。」
「離してください。」
「なんで?なんであんな男がいいの?俺の方が、新星さんを大切に出来るのに。」
そう言いながら、手首を掴んで引き寄せようとしてくる白浜さん。
やだ、、、怖い、、、
幹ちゃん、早く来て、、、!
わたしは必死に抵抗しようとしたが、やはり男性の力は強く、なかなか逃げる事が出来ずにいた。
「ねぇ、新星さん、俺と付き合ってよ。」
「っ、やめてください!」
すると、会社のドアが開き、ふと振り返ると、そこには幹ちゃんが立っていた。
幹ちゃんは、わたしが手首を掴まれているのを見ると、眉間にシワを寄せ、白浜さんの腕を掴んだ。
「その手、離せ。俺の優莉に触るな。」
幹ちゃんは低い声で白浜さんを威嚇するように言った。
白浜さんは明らかに幹ちゃんにヒビっていて、すぐに手を離してくれた。
「優莉、大丈夫か?何か変なことされてないよな?」
「うん、大丈夫。ありがとう、、、」
「じゃあ、帰るか。」
そう言うと、幹ちゃんはわたしの腰に手を添え、最後に白浜さんを睨みつけると、会社を出て、わたしの腰に手を添えたまま階段を下りた。