愛を知って涙に幸あれ。
幹ちゃん、笑うようになったなぁ。
今まであまり感情が表情に出なくて、何を考えてるのか分からない時があったけど、段々幹ちゃんのことが分かってきた気がする。
幹ちゃんが笑ってくれると、嬉しい。
すると、幹ちゃんが「優莉。」と言った。
「ん?」
「、、、ありがとな。」
「えっ?何が?」
「俺、、、前に人を好きになる感情が欠落してるって言ったことあったけど、、、優莉のおかげで、人を好きだって、、、愛しいって思える感情が芽生えた気がする。」
「そんな、わたしのおかげなわけじゃないよ。」
「いや、優莉のおかげだよ。ありがとう、、、こんなに人を愛しいと思えるのは初めてだ、、、。何てゆうか、、、いいな、心が喜んでるような、あったかいような、、、。初めて好きだって思えた相手が優莉で良かった。というか、優莉だから、、、好きだって思えるようになったんだと思う。」
幹ちゃんはそう言うと、優しく微笑んだ。
そして、わたしの頭の上にポンッと手を置いた。
「わたし、幹ちゃんの手、好き。」
「え?手?」
わたしは自分の頭の上に置かれた幹ちゃんの手を取り、握り締めた。
「いつもわたしを癒してくれる、幹ちゃんの大きな手。温かくて、、、大好き。」
わたしがそう言うと、幹ちゃんは「この手は、優莉の為にある手だからな。」と言った。
「やったね!幹ちゃんの手はわたしの!」
「ご自由にどうぞ。」
そう言ってわたしたちは笑い合い、車から降りると、手を繋いで自宅マンションへと入って行った。