愛を知って涙に幸あれ。
そのあと、紺野社長から社員の皆さんに紹介をしていただいたのだが、みんな明るくノリの良い人たちばかりで、唯一幹ちゃんだけが落ち着いているという印象だった。
「優莉ちゃん、よろしくな!」
「俺、原田!よろしく!」
「優莉ちゃん、やっぱり優弦の妹なだけあって可愛いなぁ!」
「おい、お前!それセクハラ発言だぞ!」
「え?!可愛いって言っただけでセクハラ発言になるの?!」
こんな感じで賑やかな職場で、社員さんたちのやり取りにわたしがクスクス笑っていると、幹ちゃんと目が合い、わたしたちは微笑み合った。
そして、その週末。
少し遅れてしまったが、お兄ちゃんの四十九日法要を行った。
お兄ちゃんが居なくなってから、まだ四十九日なんだ、、、
もっと前から居ないような気がする。
わたしがお兄ちゃんの写真の前でボーッとしていると、幹ちゃんが「優莉、大丈夫か?」と声を掛けてくれた。
「お兄ちゃん、、、四十九日経っても、まだこっちにいるのかなぁ。」
「んー、四十九日経つと成仏するって聞いたことはあるけど、、、」
幹ちゃんがそう言うので、わたしはリビング全体に向けて「お兄ちゃん、まだ居る?」と声を掛けてみた。
しかし、リビングは静まり返っていて、返事はない。
「、、、お兄ちゃん、居なくなっちゃったのかなぁ。」
わたしがそう言うと、幹ちゃんが「確かめる方法あるぞ。」と言った。