愛を知って涙に幸あれ。
その後、わたしが落ち着くまで幹ちゃんはわたしをずっと抱き締めていてくれた。
それから一人で眠るのは寂しくて、わたしは初めて幹ちゃんと共に幹ちゃんの腕枕で眠りについた。
多分、いや、一人だったら絶対に眠れなかったと思う。
幹ちゃんに包まれながらだから、安心して眠れたんだと思う。
わたしは気付けば涙を流しながら眠っていた。
お兄ちゃんが亡くなって、でも姿は見えなくてもそばに存在を感じながら生活していて、これでいいのかな?と思いながらもお兄ちゃんが居てくれてると思うと嬉しくて、幹ちゃんとのやり取りも微笑ましくて、3人で居られているみたいで楽しかった。
でも、これからはそれがなくなるんだよね。
寂しいけど、お兄ちゃんのことを想えばこれで良かったんだ。
お兄ちゃんが安心してくれたってことなんだと思うから。
わたしは朝日が昇ると共に目が覚めたが、目の前にはまだ眠っている幹ちゃんが居て、少しの間だけ幹ちゃんの寝顔を眺めてから、幹ちゃんの胸にすり寄って再び目を閉じた。
お兄ちゃん、わたし今、幸せだよ。
幹ちゃんが居てくれて幸せだよ。
幹ちゃんがわたしに幸せを伝えてくれているように、わたしも幹ちゃんを幸せに出来るように頑張るね。