愛を知って涙に幸あれ。
後日、わたしたちは二人揃って、紺野社長に結婚することを伝えた。
紺野社長はまるで本当の身内のように喜んでくれた。
そして、結婚式のことを訊かれたが、わたしたちには身内が居ないので、式は挙げないことを告げると、紺野社長主催の結婚パーティーを開いてくれることになった。
「優莉ちゃんがウェディングドレス着ないなんて勿体ないもの!絶対綺麗だから!わたし、一応ウェディングプランナーの資格持ってるのよ?任せて!」
そう言って、紺野社長は張り切っていた。
それから、わたしたちはジューンブライドと呼ばれる6月のとある日に婚姻届を提出し、無事夫婦となった。
その数日後、紺野社長主催のわたしたちの結婚パーティーが行われる日。
わたしは紺野社長が選んでくれた純白のマーメイドドレスに花冠をかぶせてもらい、準備は整った。
「やだぁ〜!優莉ちゃん、めちゃくちゃ綺麗よ!スタイル良いから、やっぱりマーメイドドレスにして正解だった!早く幹太に見せてあげましょ!」
そう言って、紺野社長は幹ちゃんを呼びに行った。
そして、紺野社長に連れられて来た幹ちゃんは、わたしの姿を見た瞬間、時が止まったかのように静止していた。
「幹ちゃん、どう?似合ってる?」
わたしは照れながら、恐る恐る幹ちゃんにそう訊いた。
幹ちゃんはわたしの言葉にハッとして、「凄く、綺麗だよ。」と恥ずかしそうに言ってくれた。