愛を知って涙に幸あれ。
そして、その日はやって来た。
夜眠っていると、何だかお腹が痛くて目が覚めた。
最近、前駆陣痛が出てきたので、それかなぁ?と思い、再び眠ろうとしたが、痛くてなかなか眠れなかった。
わたしはスマホを手に取り、間隔をはかってみた。
すると、10分間隔で痛くなっていた。
「ん?どうした?」
わたしの異変に気付き、幹ちゃんが目を擦りながら起きた。
「何かお腹が痛くて、間隔はかってみたら10分間隔で痛くなってるの。」
「え?もしかして陣痛?病院に電話した方がいいんじゃない?」
「うん、そうだね。」
夜中の3時だったが、わたしは病院に電話をして、今の状況を説明した。
すると、「入院準備をして来てください。」と言われ、わたしは幹ちゃんと共に病院へと向かった。
病院に到着すると、消灯していて薄暗い正面玄関のインターホンを鳴らした。
中からは看護士さんが出て来て、すぐに病室に通され、内診してもらった。
「あー、今子宮口5センチだね。このまま入院かな。」
助産師さんにそう言われ、わたしは"いよいよなんだ"と嬉しさと不安で複雑な気持ちになった。
そんなわたしの様子を見てか、幹ちゃんはわたしの手を握り「俺がずっとそばにいるから。」と言ってくれた。