愛を知って涙に幸あれ。
そこからお腹に装置をつけられ、点滴の針を刺され、陣痛は本格的になっていき、最初は幹ちゃんと話す余裕があったのに、だんだんとそんな余裕もなくなり、陣痛がくる度に幹ちゃんに腰やお尻の辺りを押してもらっていた。
すると、お腹の中で風船が割れるような音がして「え!何?!」とビックリしていると、ジャバーっと羊水が漏れ出てきた。
「破水した!幹ちゃん、ナースコール押して!」
わたしはそう言い、幹ちゃんにナースコールを押してもらった。
ナースコールを押してすぐ、助産師さんが駆け付けてくれると内診してもらい、お産の進み具合を確認してもらう。
「あ、子宮口8センチ。もうちょっとだね。そろそろ準備していった方がいいかな。」
助産師さんは、そう言うと少しずつお産の準備を始め、ただの病室だと思っていた場所がLDRに代わり、看護士さんが出入りしたり、助産師さんが産科や小児科の先生に連絡したり、周りがバタバタし始めた。
その間も陣痛は容赦なくわたしに襲いかかってくる。
破水してから痛みが強くなり、必死に声を殺していたが、つい「痛いっ、、、!」と弱音を漏らしてしまった。
幹ちゃんはそんなわたしを見て、汗を拭いてくれたり、水分を摂る手助けをしてくれた。
そして、時刻が午前9時が過ぎた時の内診で「子宮口全開!」と言われ、「比護さん!もういきめるよ!陣痛がきたら、いきんでみようか!」と助産師さんに言われた。
わたしは幹ちゃんの立ち会いの元、手を握りしめながら、陣痛がくる度に必死にいきんだ。