姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
 実の祖父母のように慕ったふたりの顔を思い浮かべ、パァッと目を輝かせたのも束の間。ふたりと高位貴族の妻というドロシー先生の身上が繋がらないことに首を捻る。
 私の頭はこんがらがり、後半は困惑のままぶつぶつと独り言ちていた。
「フィアンナ様のご想像の通り、私はロアンとテレサの孫で間違いございません」
「やっぱり! ドロシー先生はふたりのお孫さんなんですね」
「はい。母はタイラント帝国の平民医師だった父と出会って婚姻し、タイラント帝国で父と所帯を持ちました。その父が戦場医師として尽力した功績で子爵位を叙爵したのです。その後に、私は公爵家子息と縁があり、こうして今公爵夫人という立場でフィアンナ様の前に立たせていただいております」
 驚くことに先生は、平民から高位貴族になっていた。
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