姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
「フィアンナ。まず君に伝えておきたい。先ほど我が国の今季の収穫高が報告された。年はじめの豪雨の影響で例年を割り込むとの予想を裏切り、近年で過去最高の取れ高を叩きだしていた」
「え?」
「ちなみに、我が国同様に豪雨の影響をもろに受けたサドニア神聖王国は厳しい状況だそうだ」
フィアンナの輿入れと共に、サドニア神聖王国は加護を失った。代わりに我が国が、それを享受している。
酷な事実だとは思ったが、この事実を隠さずに伝えた。
優しいフィアンナのことだ。彼女の存在が生じさせた二国の状況の差に、心を痛めるだろう。
それでも俺には伝える責任が、そして彼女には知る権利がある。
「それって、私の……」
フィアンナの唇が小さく戦慄き、続く言葉は声にならなかった。
当然、フィアンナが光の乙女だと公表すれば、国民の士気は高まる。俺の婚姻と光の乙女を得た二重の慶事に、国内は好景気に沸くだろう。しかし──。
「え?」
「ちなみに、我が国同様に豪雨の影響をもろに受けたサドニア神聖王国は厳しい状況だそうだ」
フィアンナの輿入れと共に、サドニア神聖王国は加護を失った。代わりに我が国が、それを享受している。
酷な事実だとは思ったが、この事実を隠さずに伝えた。
優しいフィアンナのことだ。彼女の存在が生じさせた二国の状況の差に、心を痛めるだろう。
それでも俺には伝える責任が、そして彼女には知る権利がある。
「それって、私の……」
フィアンナの唇が小さく戦慄き、続く言葉は声にならなかった。
当然、フィアンナが光の乙女だと公表すれば、国民の士気は高まる。俺の婚姻と光の乙女を得た二重の慶事に、国内は好景気に沸くだろう。しかし──。