姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
彼の唇が離れていっても、私の頭は逆上せたようになったまま。心と体がふわふわして、思考は靄がかかったみたいにままならない。耳をつんざくような歓声や拍手も、今はどこか遠かった。
「俺がどれだけ君を愛しているか、君自身も知るといい。そしていつか、俺にこの唇を許してくれ」
頬に添えられたままの指先が唇をなぞり、艶めいた囁きが耳朶を掠めたような気もしたけれど、いっぱいいっぱいな頭では、まともな意味を結ばなかった。
会場内の盛り上がりは相変わらず。祝福ムードはまだまだ冷めそうにない。
そして私の心も変わらず熱に浮かされたような状態のまま。お披露目がどんな閉幕を迎え、自分がいつどうやって退場したのか、その記憶は曖昧だ。
お披露から一カ月が経った。
思い出すたびに身悶え必至なとんでもないお披露目会であったが、さらにとんでもない置き土産まで残されていた。
「俺がどれだけ君を愛しているか、君自身も知るといい。そしていつか、俺にこの唇を許してくれ」
頬に添えられたままの指先が唇をなぞり、艶めいた囁きが耳朶を掠めたような気もしたけれど、いっぱいいっぱいな頭では、まともな意味を結ばなかった。
会場内の盛り上がりは相変わらず。祝福ムードはまだまだ冷めそうにない。
そして私の心も変わらず熱に浮かされたような状態のまま。お披露目がどんな閉幕を迎え、自分がいつどうやって退場したのか、その記憶は曖昧だ。
お披露から一カ月が経った。
思い出すたびに身悶え必至なとんでもないお披露目会であったが、さらにとんでもない置き土産まで残されていた。