姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
そして、やはりというかなんというか。光の乙女と知れ渡った影響力は甚大で、私への面会依頼が後を絶たない。当然選別して面会者を絞るわけだが、会うとなれば日程の調整をしたり、会わなくとも直筆の断り状を認める必要があったりと、時間がいくらあっても足りないほどだった。
そんな中で一番の憂慮は、母国の反応だった。想定通り、私の返還を求める書状が送られて来た。姉王女たちとの交換や光の石で賠償したいといった恥知らずな内容が認められた書状が五通ほどあっただろうか。しかし、その後は諦めたのか音沙汰がなくなった。
少なくとも、私はジンガルドからそう聞かされていたのだが……。
離宮を飛び出した私は逸る心を抑え、帝宮の正面玄関に向かう。突然現れた女の存在を訝しみ、入宮を阻もうとする近衛騎士たちの前でフードを払い落とす。
「皆さん、ご苦労様。入らせてもらうわね」
ここで侍従長が騎士たちを押しやるようにして、中から飛び出してくる。
そんな中で一番の憂慮は、母国の反応だった。想定通り、私の返還を求める書状が送られて来た。姉王女たちとの交換や光の石で賠償したいといった恥知らずな内容が認められた書状が五通ほどあっただろうか。しかし、その後は諦めたのか音沙汰がなくなった。
少なくとも、私はジンガルドからそう聞かされていたのだが……。
離宮を飛び出した私は逸る心を抑え、帝宮の正面玄関に向かう。突然現れた女の存在を訝しみ、入宮を阻もうとする近衛騎士たちの前でフードを払い落とす。
「皆さん、ご苦労様。入らせてもらうわね」
ここで侍従長が騎士たちを押しやるようにして、中から飛び出してくる。