姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
光の出所は、我が陣営の後方だった。眩しさに目を細めて振り返った先には、目の覚めるような光景が広がっていた。
海割れのように兵がふたつに割れ、その中央をフィアンナが颯爽と歩いてくる。
声をかけることすら憚られる圧倒的な神々しさ。誰もが息をのみ、瞬きすら忘れて彼女の一挙手一投足に見入った。
フィアンナは俺の横を通り越し、睨み合う両陣営の間に出来た空白の中央まで進み出て、サドニア神聖王国陣営を見据えて声をあげる。
「わたくしはタイラント帝国皇妃フィアンナです。そして、光の神の加護を得た光の乙女でもあります。サドニア神聖王国の誇り高き戦士たちに問います。その武器はなにを守るために振るうのですか。食うにも困る民草を顧みず、自分たちの贅沢な暮らしを守ることだけに注力して出兵を命じる王は、本当にあなた方が命をかけるに足る存在ですか」
決して大声ではない。なのに凛としたその声は風に乗り、どこまでも響き渡る。
海割れのように兵がふたつに割れ、その中央をフィアンナが颯爽と歩いてくる。
声をかけることすら憚られる圧倒的な神々しさ。誰もが息をのみ、瞬きすら忘れて彼女の一挙手一投足に見入った。
フィアンナは俺の横を通り越し、睨み合う両陣営の間に出来た空白の中央まで進み出て、サドニア神聖王国陣営を見据えて声をあげる。
「わたくしはタイラント帝国皇妃フィアンナです。そして、光の神の加護を得た光の乙女でもあります。サドニア神聖王国の誇り高き戦士たちに問います。その武器はなにを守るために振るうのですか。食うにも困る民草を顧みず、自分たちの贅沢な暮らしを守ることだけに注力して出兵を命じる王は、本当にあなた方が命をかけるに足る存在ですか」
決して大声ではない。なのに凛としたその声は風に乗り、どこまでも響き渡る。