姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
全身から話しかけるなとオーラを出しながら、足早に政務室に続く廊下を進む。そんな俺の背中に、怯まず近づいてくる気配があった。
「よかったですねぇ、ジンガルド様。これであなたも妻帯者。しかも奥様には金髪紫目の絶世の美女が確約されているのですから。もう、もうっ、同じ男として羨ましいったらありませんよ~」
「黙れ」
ギロリと睨みつけるが、動じる素振りはまるでない。というよりも、不機嫌な俺の反応を面白がっている節すらある。
幼少期から俺の側近を務め、今は帝国の宰相を務めるオズモルトの性格は、なかなかに不遜だった。
オズモルトは俺の隣に並ぶと、さらに好き勝手なことを捲し立てる。
「それにしても一対九十九とは、過去の議決でも目にしたことのない投票差ですよね。降嫁反対の一票っていったい誰が入れたんでしょうね~、おっと。投票者を突き止めようなど野暮というものでしたね。これは失礼を」
白々しい口ぶりに、本気で殺意が沸いてくる。
「よかったですねぇ、ジンガルド様。これであなたも妻帯者。しかも奥様には金髪紫目の絶世の美女が確約されているのですから。もう、もうっ、同じ男として羨ましいったらありませんよ~」
「黙れ」
ギロリと睨みつけるが、動じる素振りはまるでない。というよりも、不機嫌な俺の反応を面白がっている節すらある。
幼少期から俺の側近を務め、今は帝国の宰相を務めるオズモルトの性格は、なかなかに不遜だった。
オズモルトは俺の隣に並ぶと、さらに好き勝手なことを捲し立てる。
「それにしても一対九十九とは、過去の議決でも目にしたことのない投票差ですよね。降嫁反対の一票っていったい誰が入れたんでしょうね~、おっと。投票者を突き止めようなど野暮というものでしたね。これは失礼を」
白々しい口ぶりに、本気で殺意が沸いてくる。