姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
 ジンガルドに向かって両手を広げると、彼は息をのみ、はぎ取るように寝衣を脱ぎ捨てて私に覆い被さった。膝裏を抱えられ、蜜口に彼の体格に見合った猛々しい怒張の先端があてられる。
「フィアンナ、愛してる」
「ん、私も」
 怯みそうになるのを抑え、ジンガルドの逞しい肩口にキュッと縋りつく。
 馴染ませるように何度か往復してから怒張が隘路を割る。裂かれるような痛みに涙がこぼれる。けれど、それ以上の充足感が私の心を満たしていた。
 ……あぁ。愛する人と肌を重ねるのは、こんなに幸せなことなんだ。
 すべて収めたジンガルドはすぐに動こうとはせず、私の腰をさすってくれていて。その手のひらの温もりと気遣いにホッとする。
「痛むか?」
 低い声が耳朶を掠め、瞑っていた目を開く。ジンガルドが眉間に皺を寄せ、心配そうに私を見下ろしている。けれど苦しげな表情からは、私のために必死に欲望を押さえつけてくれているのが瞭然だった。
「もう大丈夫。動いて」
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