姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
かつて十二歳のジンガルドに『そろそろ大人になってもいいんじゃないか』と言った私だけれど、現金なもので同じ年の我が子には「まだしばらくは子どものままで」と願ってしまう。きっと、これが親心というものなんだろう。
そのまま息子とじゃれ合っていたら、頭上に影がかかった。ん?と思って見上げれば、眉間にクッキリ皺を寄せたジンガルドがこちらを見下ろしていた。
「あら、ジンガルドも交ざる?」
壮年になり、ますます渋みと風格を増した彼だが、私への溺愛と過保護も天井知らずに増している。もちろん、私のジンガルドに対する愛情と尊敬も重ねた年月の分だけ膨らんでいるけれど。
「父上、これは不可抗力です! 言っておきますが、抱きついてきたのは母上ですからね。ですので、僕に嫉妬するのはお門違いですよ!?」
そのまま息子とじゃれ合っていたら、頭上に影がかかった。ん?と思って見上げれば、眉間にクッキリ皺を寄せたジンガルドがこちらを見下ろしていた。
「あら、ジンガルドも交ざる?」
壮年になり、ますます渋みと風格を増した彼だが、私への溺愛と過保護も天井知らずに増している。もちろん、私のジンガルドに対する愛情と尊敬も重ねた年月の分だけ膨らんでいるけれど。
「父上、これは不可抗力です! 言っておきますが、抱きついてきたのは母上ですからね。ですので、僕に嫉妬するのはお門違いですよ!?」