姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
狡猾でプライドばかり高いあの国の嫁……。皆の浮かれムードに水を差す気はないし、俺自身今回の縁談に納得もしているのだが、どうにもスッキリしないなにかが燻っていた。
「あたしゃ明日は店を閉めて、朝から道に立って花嫁さんの出迎えをするよ」
「おや、あたしだってそのつもりだよ。だけどさ、陛下は花嫁行列には同行されてないんだろ? 自分の花嫁さんが嫁いでくるってのに、冷たいもんだねぇ」
「単純にお忙しいんだろうよ。もっとも、そわそわして政務なんざてんで手につかないだろうけどね」
隣のテーブルから漏れてくる女性たちの会話を少し気まずい思いで聞き流しながら、運ばれてきたこの町の名物、香魚の塩焼きをもくもくと齧っていると。
「あはは! 今の聞きました? なかなかいい読みしてますよ。でも、実際はそわそわどころか、居ても立っても居られず夜通し馬を走らせ、こうして駆けつけているんですけどね~あはは!」
「あたしゃ明日は店を閉めて、朝から道に立って花嫁さんの出迎えをするよ」
「おや、あたしだってそのつもりだよ。だけどさ、陛下は花嫁行列には同行されてないんだろ? 自分の花嫁さんが嫁いでくるってのに、冷たいもんだねぇ」
「単純にお忙しいんだろうよ。もっとも、そわそわして政務なんざてんで手につかないだろうけどね」
隣のテーブルから漏れてくる女性たちの会話を少し気まずい思いで聞き流しながら、運ばれてきたこの町の名物、香魚の塩焼きをもくもくと齧っていると。
「あはは! 今の聞きました? なかなかいい読みしてますよ。でも、実際はそわそわどころか、居ても立っても居られず夜通し馬を走らせ、こうして駆けつけているんですけどね~あはは!」