姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
いずれにせよ、ジンガルドが私のもとを訪れない限り、正体がバレることはない。そして彼は今後も来る気がないだろうから、バレる日は永遠にこない。
そう考えれば、たいして実害もないのだ。ただ、私が楽しいはずの街歩きに水を差されたというだけで。
「いやいや、それって十分大罪だから! ジンガルド、許すまじっ!!」
真っ直ぐに向かったベッド。その枕に突っ伏し、ジンガルドへの怨嗟を叫んだ。
すると、壁掛けのフラワーベースからドラセナがシュルリと伸びてきて、慰めるように頭をさすさすしてくれた。
***
政務机の上に置いた、世にも美しい赤い薔薇。
専門の職人にブリザードフラワーに加工させた花は、三カ月が経った今もその美しさを保っていた。
鮮やかな赤色の花弁を眺め、俺は既に何度目とも知れぬため息をつく。
間違いない。この花を売っていた女性は、十二年前に出会った少女だ。
そう考えれば、たいして実害もないのだ。ただ、私が楽しいはずの街歩きに水を差されたというだけで。
「いやいや、それって十分大罪だから! ジンガルド、許すまじっ!!」
真っ直ぐに向かったベッド。その枕に突っ伏し、ジンガルドへの怨嗟を叫んだ。
すると、壁掛けのフラワーベースからドラセナがシュルリと伸びてきて、慰めるように頭をさすさすしてくれた。
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政務机の上に置いた、世にも美しい赤い薔薇。
専門の職人にブリザードフラワーに加工させた花は、三カ月が経った今もその美しさを保っていた。
鮮やかな赤色の花弁を眺め、俺は既に何度目とも知れぬため息をつく。
間違いない。この花を売っていた女性は、十二年前に出会った少女だ。