姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
そんな留学中のある日。俺は身元引受人になってくれていた侯爵家の当主とともに、サドニア神聖王国の王宮にやって来た。侯爵が所用をこなす間、俺は広い王宮の庭を散策しながら待つことになった。気の向くまま広大な敷地内を歩いていたら、忘れ去られたように建つ離宮に行きついた。
離宮には庭園の他に小さな菜園や人口池もあった。さらに離宮の奥へと進み、伸び放題の茂みをガサリと掻き分けた先、木造の小屋の前に六歳くらいの少女がいた。
質素なワンピース……下級使用人の子どもか?
全体的に手入れが行き届いていない印象の離宮だったが、少女がいる小屋の前庭あたりだけは、綺麗に整えられているようだった。
「なんだ」
芝生の地面に半身を起こしてジッとこちらを見ていた少女は、俺と目が合うやそう呟いて、再びバフンと寝ころんだ。その、あんまりにぞんざいな態度に驚く。
「おい! 『なんだ』ってなんだよ。俺になにか不満があるのか?」
離宮には庭園の他に小さな菜園や人口池もあった。さらに離宮の奥へと進み、伸び放題の茂みをガサリと掻き分けた先、木造の小屋の前に六歳くらいの少女がいた。
質素なワンピース……下級使用人の子どもか?
全体的に手入れが行き届いていない印象の離宮だったが、少女がいる小屋の前庭あたりだけは、綺麗に整えられているようだった。
「なんだ」
芝生の地面に半身を起こしてジッとこちらを見ていた少女は、俺と目が合うやそう呟いて、再びバフンと寝ころんだ。その、あんまりにぞんざいな態度に驚く。
「おい! 『なんだ』ってなんだよ。俺になにか不満があるのか?」