姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
その後、なんとか彼女から薔薇を買ったという女性を捜し出し、頼み込んで譲ってもらったのがこの『幸運を呼ぶ赤い薔薇』だ。
もう一度彼女と会いたい。話がしたい。
どうか俺に、再び彼女と見える幸運を授けてくれ。卓上の赤い薔薇を見つめ、何度目とも知れぬ願いを込めていると。
「ジンガルド様。こうして薔薇を眺めている暇があったら、どうか離宮に行かれてください。今日は月に一度の交流日でもありますし、私の顔を立てると思って王女殿下に会ってみてはいただけませんか?」
彼女との思い出に浸っているところに水を差され、眉間にクッキリと皺が寄る。
しかも、よりにもよってオズモルトは俺に猿と過ごせとせっついてくる。まったくもって馬鹿馬鹿しい。
そんな暇があるのなら、彼女を捜しに市井に下りた方がよほど有意義というもの。
「なぜ俺が猿のために時間を割かねばならん? そんなに交流を深めたければ、俺の不在を伝えがてら勝手にお前が懇意にすればいい」
もう一度彼女と会いたい。話がしたい。
どうか俺に、再び彼女と見える幸運を授けてくれ。卓上の赤い薔薇を見つめ、何度目とも知れぬ願いを込めていると。
「ジンガルド様。こうして薔薇を眺めている暇があったら、どうか離宮に行かれてください。今日は月に一度の交流日でもありますし、私の顔を立てると思って王女殿下に会ってみてはいただけませんか?」
彼女との思い出に浸っているところに水を差され、眉間にクッキリと皺が寄る。
しかも、よりにもよってオズモルトは俺に猿と過ごせとせっついてくる。まったくもって馬鹿馬鹿しい。
そんな暇があるのなら、彼女を捜しに市井に下りた方がよほど有意義というもの。
「なぜ俺が猿のために時間を割かねばならん? そんなに交流を深めたければ、俺の不在を伝えがてら勝手にお前が懇意にすればいい」