姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
「以前にも申しましたが、王女殿下はけっして猿などではございません。侍女たちや監視に付けたエリックからは、当初より『知能が低い』という点を疑問視する報告があがってきておりました。私も実際に幾度かお会いして確信いたしました。殿下は平均以上の知能を持ち合わせた、思慮深い女性で──」
「ハッ! 思慮深い女が川に飛び込んで水を啜り、騎士の制止を振り切って荷馬車から奪った林檎を丸齧るのか!? 実に面白い冗談だ」
オズモルトの言葉を遮って一蹴する。
「ですから、それにはなにかしら事情がおありだったのです」
オズモルトが擁護すればするほど、俺の心は白けていく。
この婚姻は政略だから、真に愛せるかは分からない。それでも、迎えると決めたからには妃となる女性を尊重し、最大限遇するつもりだった。
「ハッ! 思慮深い女が川に飛び込んで水を啜り、騎士の制止を振り切って荷馬車から奪った林檎を丸齧るのか!? 実に面白い冗談だ」
オズモルトの言葉を遮って一蹴する。
「ですから、それにはなにかしら事情がおありだったのです」
オズモルトが擁護すればするほど、俺の心は白けていく。
この婚姻は政略だから、真に愛せるかは分からない。それでも、迎えると決めたからには妃となる女性を尊重し、最大限遇するつもりだった。