姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
行き交う人たちがこぞって足を止めるほどの音量で叫び、渾身の力を込めて握られた手を振りほどく。
怯みそうになる心を奮い立たせ、正面からキッパリと告げる。
「これ以上付き纏い行為をする気なら、警ら隊を呼びます!!」
「っ、違う! 付き纏いなどというのは誤解だ。俺はただ、話がしたかっただけで」
やっと自由を取り戻した手を、ジンガルドが再び掴もうとしてくる。
強引な上にしつこい……!
「私はあなたとお話することはありません! 夫がいるんです! こんなふうに誘われるのは迷惑です!」
ジンガルドは『夫がいる』の件で、私に向かって伸ばしていた手をビクリと不自然に跳ねさせた。
私はその隙にサッと腕を引っ込め、目深にフードを被り直すと市場の人混みに紛れるように立ち去った。
市場を走りながら、はたと食べ損なったサンドイッチの存在を思い出す。
……ジンガルドのせいで、今日もサンドイッチが食べられなかったじゃないのっ!
怯みそうになる心を奮い立たせ、正面からキッパリと告げる。
「これ以上付き纏い行為をする気なら、警ら隊を呼びます!!」
「っ、違う! 付き纏いなどというのは誤解だ。俺はただ、話がしたかっただけで」
やっと自由を取り戻した手を、ジンガルドが再び掴もうとしてくる。
強引な上にしつこい……!
「私はあなたとお話することはありません! 夫がいるんです! こんなふうに誘われるのは迷惑です!」
ジンガルドは『夫がいる』の件で、私に向かって伸ばしていた手をビクリと不自然に跳ねさせた。
私はその隙にサッと腕を引っ込め、目深にフードを被り直すと市場の人混みに紛れるように立ち去った。
市場を走りながら、はたと食べ損なったサンドイッチの存在を思い出す。
……ジンガルドのせいで、今日もサンドイッチが食べられなかったじゃないのっ!