うしろの正面だーあれ



体育の時間は悲惨だった。



2人1組のグループを作れと言われ、咲子は辺りを見回した。



『あ、志津ちゃん…』



『………………。』



フイっと避けられた。



…あっ 尚子ちゃん!一緒に…』



『良子ちゃん、一緒に組もう!』



無視…か。



『…はい、ペアを作れたら座って!皆 作れたか〜?』



体育教師が言う。



みんなが座る中、咲子は独り、ポツンと立っていた。


その顔は哀しくはなく、赤みが差していて、とても恥ずかしそうに俯いていた。



そんな咲子を、彼女達は冷たい視線で見つめる。



先生に聞こえないように悪口を言ったり、クスクスと笑う様は、まるで悪魔の様だった。



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