うしろの正面だーあれ
『ん?余りか。
どこでもいいから入らせてもらいなさい。』
体育教師が しれっと言った。
『はい…。』
辺りを見回す。
気の強い子は駄目だ…
無視される。
優しい子…
佐和ちゃんだ!
佐和ちゃんなら入れてくれるかもしれない。
…佐和ちゃんのペアは…
よし!楓ちゃんだ!
楓ちゃんも優しい。
助かった…。
『佐和ちゃん、楓ちゃん、入れてくれる?』
『え…』
彼女達の顔が凍りついた。
“咲子や隆史と喋ったら死ぬ”
“2人と仲良くしちゃダメだよ”
“いじめられてもいいの?”
佐和と楓の脳裏に浮かぶ言葉達。
『………………。』
少女達は何も言えなくなった。