うしろの正面だーあれ
背中に冷たい視線を感じながら、咲子は保健室に向かった。
『みっちゃん…。』
そこに待っていたのは、あれ以来 姿を見せなかった美津であった。
『大丈夫?』
美津は、咲子の左の頬にそっと触れた。
感覚は無いが、なんとなく冷たい気がした。
『大丈夫…。』
『そう、よかった…。』
『…もしかして、みっちゃんが助けてくれたの?』
そう聞くと、美津はニコッと笑った。
『…ありがとう。
また助けてもらっちゃったね…。』
『ううん。』
美津の優しい顔を見ていると、今まで堪えてきた多くの感情が溢れ出しそうだった。
『…キヨちゃんがね…死んじゃったの…。』
『そう…。』
『…何でキヨちゃんは助けてくれなかったの…!?どうして私は助けて、キヨちゃんは…』
『………………。』
泣きじゃくる咲子を、美津は ただ見つめていた。