うしろの正面だーあれ
隆史が咲子を探しに教室を出たのを、楓は追い掛けた。
トイレに行くフリをして、さりげなく教室を出た。
『待って!』
『…あ?』
『咲子ちゃん…体育の時間も高井戸さんと平塚さんに仲間外れにされてて…服までゴミ箱に捨てられてたの…。』
『は…!?んだよ、それ!』
『………………。』
『お前は?何してたの?』
『え…?』
隆史の威圧に、楓の声は震え出す。
『お前は そのとき何してたんだっつってんだよ!』
『…ペアになろうって言われたのに…何も言えなかった…。』
『お前も、あいつらと一緒だよ!』
『っ……………』
それだけ言うと、隆史は走っていってしまった。