うしろの正面だーあれ
授業中だった。
躊躇いながらも、隆史は教室に入っていった。
ガラッ
『どうした!授業始まってるぞ!』
『咲子が早退するんで、ランドセルを取りに…』
『聞いてないぞ。』
…だから今言っただろうが。
苛立ちを抑えながら、トゲトゲしく隆史は言った。
『気分が悪くなったそうです、誰かさん達のせいで。』
『ん?何だ、何か知ってるのか?』
『何か知ってるのか?じゃねぇよ!あんたも気付いてんだろ!』
『何を言ってるんだ…私は何も…』
『教師失格だよ、テメェは!!』
『おい、教師に向かって、何だその口のきき方は!』
隆史は咲子と自分のランドセルを取って、ドアを力任せに開けた。
最後に首だけを横に向け、『お前ら全員、最低だよ。』と吐き捨てた。