うしろの正面だーあれ



授業中だった。



躊躇いながらも、隆史は教室に入っていった。



ガラッ



『どうした!授業始まってるぞ!』



『咲子が早退するんで、ランドセルを取りに…』



『聞いてないぞ。』



…だから今言っただろうが。



苛立ちを抑えながら、トゲトゲしく隆史は言った。



『気分が悪くなったそうです、誰かさん達のせいで。』



『ん?何だ、何か知ってるのか?』



『何か知ってるのか?じゃねぇよ!あんたも気付いてんだろ!』



『何を言ってるんだ…私は何も…』



『教師失格だよ、テメェは!!』



『おい、教師に向かって、何だその口のきき方は!』



隆史は咲子と自分のランドセルを取って、ドアを力任せに開けた。



最後に首だけを横に向け、『お前ら全員、最低だよ。』と吐き捨てた。



< 120 / 675 >

この作品をシェア

pagetop