うしろの正面だーあれ
母親の理不尽な怒りに、咲子は腹を立てた。
『いつも人を見た目で判断しちゃ駄目だって言ってるくせに、何でお母さんは見た目で判断するの!?おじさんは私の気持ち聞いてくれたの!!…お母さんなんて、私の気持ち聞こうともしないじゃない!!!』
『咲子っ…』
『お嬢ちゃん…もういいよ。』
『おじさん…。』
『ありがとな。』
それだけ言うと、ホームレスは青いビニールシートの小さな家に帰っていった。
母親を睨みつける咲子。
『お母さんなんか大っ嫌い…!』
『咲子…!』
咲子は1人で走って帰ってしまった。