うしろの正面だーあれ



コンコン・・



『咲子…ご飯、出来たよ…。』



『いらないっ…!』



『…そう!食べたいって言ってもあげないからね!』



その言葉に、咲子は益々 腹が立った。



怒りながらも、涙が出てくる。



結局、自分ひとりでは何も出来ない。



母親が居なければご飯も食べれない。



そんな やりきれない現実に腹が立った。






『…あれ?咲子は?』



『知らない、あんな子!』



『何かあったのか?』



『今日ね、咲子が早退してきたんだけど、先生に無断で抜け出してきたらしいの。それで問い詰めたら“私の気持ち、全然分かってない!”って飛び出しちゃって…』



『うん。』



『ホームレスのいる公園で、ホームレスと仲良くなってたのよ!だから…』



『…どうして咲子は学校を抜け出したんだ?』



『分からない…。』



『…まず、それからなんじゃないのか?』



旦那のその言葉に、彼女は何も言えなくなった。



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