うしろの正面だーあれ
『僕は いつも いじめられていたからね、いつか復讐したいと思っていたんだ。だから人を殺す本は たくさん読んださ。お陰で楽しめたなぁ。』
そう言って、死んだ魚の様な目で笑う義孝に、佐和は恐怖を感じた。
『…どうやって事故を起こしたの?』
震える唇を無理矢理こじ開ける。
『運転手に姿を見せたり、石を置いたりしたんだよ。あれは面白かったなぁ。運転手の驚く顔、今でも思い出しては笑いそうになるよ。』
『そんな…』
『だけど、いつも邪魔者が入った。』
『邪魔者…?』
義孝の意外な言葉に、佐和は眉間に皺を寄せた。
『ああ、鶴田 美津さ。
あの女、自分も殺されたくせに あいつらを助けてさ…頭おかしいよ。』
『みっちゃんが…』
『だから、1人しか殺せなかった。』
『………………。』