うしろの正面だーあれ
『じゃあ、火傷の消毒するからね。』
そう言って、看護士は 佐和の両腕に巻かれた白い包帯を外し始めた。
ふと顔を上げると、そこに義孝の姿はなかった。
『ちょっと しみると思うけど我慢してね〜。』
『痛っ…!』
ちょっとどころではない。
ひどく痛むのだ。
火傷の跡は少し膿んでいて、見ているだけでも吐き気がする。
醜い腕…。
佐和は、色んなものを失った代わりに、酷いものを手に入れてしまった。
一生付き合っていかなければならないのだ。
この醜い腕と…。