うしろの正面だーあれ
『…とにかく帰って。
これ以上 一緒に居たくない。』
『佐和ちゃん…。』
咲子は佐和を見た。
佐和の その目は真剣で…
帰らざるを得なかった。
『…分かった、ばいばい。』
それだけ言うと、咲子は病室を後にした。
『あ、咲子ちゃん!』
名前を呼ばれて、咲子は顔を上げた。
向こうから小走りでやってくるのは楓。
『咲子ちゃんも、佐和ちゃんのお見舞い?もう帰るの?』
『…うん。』
咲子は哀しい顔をして笑った。
『…どうしたの?
何かあった…?』
『ん…ちょっと…。
嫌われちゃったみたい…。』
『え…?』
『…ごめん、帰るね。
佐和ちゃんによろしく…。』
『あっ 咲子ちゃ…!
…行っちゃった。』