うしろの正面だーあれ



振り返ると、そこには教室の扉に もたれかかる杏奈と早織が居た。



『隆史って、佐和のこと好きなんだ♪』



『…はい?』



『まっ、いいから いいから。照れんなって♪』



『いや、別に照れてねぇけど…』



『…ってことでサカエ〜。』



そう言って、杏奈と早織の視線はサカエに移される。



『ひどくね〜?人の気持ち踏みにじってさぁ〜。』



『勝手にバラしちゃう〜?
オトモダチなのに〜?』



『ぁ・・ぅ・・』



『覚えとけよサカエ。』



『後で体育館裏 来な。』



それだけ言うと、2人は何処かへ消えていった。



教室には、傍観者の中心でガクガクと震えるサカエと唖然とする隆史。



そして、その隆史を熱い眼差しで見つめる ひとりの少女が居た――…



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