うしろの正面だーあれ
サカエは、クラス中から冷たい視線を注がれていた。
その当時の番長だった隆史がサカエを非難したのだ。
おまけに杏奈と早織まで口を出した。
その他大勢は、この行為に従わなければならない。
それは、暗黙の了解なのだった。
それに気付いたサカエの拳は益々 震え、眉間には皺。こめかみの血管まで浮き上がっている。
彼女は こんなことで泣くような性格ではない。
誰よりも負けず嫌いなのだ。
今、この場で 目に見える全ての者が敵になったとしても、彼女は戦おうとするのだ。
例え たったひとりでも…。