うしろの正面だーあれ



タケルは静かに話し始めた。



『誰とは言えねぇ。けど…』



『けど?』



『…脅されてんだよ。』



『誰に。』



『だから言えねぇっつってんじゃん。』



『…何て脅されてんだよ。』



隆史は、あぐらをかいている右の太股に肘を乗せ、頬杖をついた。



『…学校来んな。さもないとお前の大切なものを潰す。』



『は…?』



『だから〜!』



アホ面をかます隆史に苛立ったタケルは、頭をワシャワシャ掻いた。



『何でタケルが学校来んなとか言われんだよ…。お前、何もしてねぇじゃん…。』



『知らねぇよ!
…もう いいんだよ。俺が我慢すれば楓は…』



『楓…?楓が関係あんのかよ!』



身を乗り出す隆史に、タケルも負けじとガンを飛ばす。



『関係ねぇよ!あいつは関係ねぇ。けど…俺が学校行ったら あいつが酷い目に遭うんだよ…。』



『タケル…。』



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