うしろの正面だーあれ



そんなタケルを見れば、もう どうすることもできない。



『…分かったよ。
…けどさぁ、お前 震えてたじゃん。あれは何?やっぱり何かされたんじゃねぇの?』



真剣な顔付きで尋ねる隆史に、タケルはケロッとした顔で言った。



『いや?演技。』



『…は。』



タケルの返答に拍子抜けした隆史は、口を半開きにしながらタケルを眺める。



そんな隆史に、タケルはもう一度言った。



『だから演技だって。これくらいしねぇと休めねぇんだよ。…楓が あのクラスに関わらないようにする為でもあるけど。』



『なるほど。』



『…隆史、俺は大丈夫だから。』



『分かったよ…。けど、何かあったら言えよ。』



『…サンキュ。』



タケルは、眉を下げて笑った。






翌日――



『隆史くん!どうだった…?』



教室に入るなり楓に捕まった。



『あ〜っと…』



…タケルが休んでんのは お前の為だなんて言えねぇよな。



楓は責任感じるだろうし、タケルにはシメられる。



…どうすっかな〜。



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