うしろの正面だーあれ



『…学校行きたくねぇって。』



悩みに悩んだ挙げ句、こんな言葉しか出てこなかったようだ。



もちろん こんな薄っぺらい言葉に納得するような楓ではない。



『嘘!タケちゃん、学校大好きだもん…。「行きたくない」なんて言うわけない…!』



『楓…。』



『何か聞いたんでしょう…?
教えてよ…。』



『………………。』



複雑な顔をして楓を眺める隆史。



『隆史くん!』



楓は、隆史の腕を掴んで必死に乞う。



その様子に惹かれたのか、隆史は静かに口を開いた。



< 291 / 675 >

この作品をシェア

pagetop