うしろの正面だーあれ



教室はいつもと同じ。



何も変わらない。



不変的過ぎて嫌になるくらいに、何ひとつ変わってはいない。



そう、変わっては いないはずだった。



楓にとっては。



そう。楓が走り去った後に起こった出来事を、彼女が知る由も無いのだから。



そんなことを知るはずもない楓は、“いつも通り”な今日が この上なく嫌だった。



しかし、その思いを後で後悔することになる。



いつも通りでよかったのだ。



いつも通りなら、あんな思いをすることなどなかったのだから…。



< 319 / 675 >

この作品をシェア

pagetop