うしろの正面だーあれ
眩しい朝日がタケルの目を射す。
一睡も出来なかったタケルにとって、これほど厳しいものはなかった。
重い体を起こして鳥籠を眺めると、やはりチィコは せわしなく飛び回っていた。
『タケル〜!
楓ちゃん来たわよ〜!』
幼稚園も無い日曜の朝っぱらから、何故 楓が来たのかというと、昨日タケルの家にチィコが来たことを知り、楓は居ても立ってもいられなくなったのだ。
しかし、生憎 昨日は祖母の家に行っており、帰ってきたのが夜遅くだったので見に行けなかった。
だから、今日は早起きして、鳥の姿を見に来たのだ。