うしろの正面だーあれ
腰の背丈ほどの草をかき分けて進むと、木々に囲まれた野原のような所に出た。
すぐ近くに川が流れている。
小さな湖があり、そこには森に住むたくさんの動物達が、水を飲んだり水浴びをしたりしていた。
野原を囲む大きな木々には、色とりどりの鳥達が歌っている。
絵本の中から飛び出してきたような風景に、タケルと楓は息を飲んだ。
一息ついてから我に返ったタケルは叫んだ。
『やったぁー!!!』
バサバサバサッ
ピピーッ
ドドドドド・・
タケルの叫び声に、それまで くつろいでいた動物達が一斉に逃げ出した。
呆気にとられる2人。
チィコも、動物達が逃げ出す音に体を震わせている。
一瞬のうちに、視界に入る全ての動物が居なくなった。