うしろの正面だーあれ



そして2人は、一際大きな木の下で座って待つことにした。



動物達が戻ってくるのを。



『ごめんな、チィコ。』



タケルは、鳥籠の中で毛づくろいをするチィコに謝った。



チィコは、ただただ自分の羽に顔を埋め、嘴で羽をついばむだけだった。



それからどれくらい経っただろう。



いつの間にか眠ってしまっていたようだ。



何かを感じてタケルは目を開けた。



すると、目の前に 自分の匂いをかぐ鹿やウサギ達がわらわらと集まっていた。



『っ………!!!』



驚きのあまり再び叫びかけたが、そこは堪えた。



動物達はタケルが叫ぶと思ったのだろう、一瞬 腰を引いた。



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