うしろの正面だーあれ



そんな中、沙良が意見を述べた。



「あのさっ、ちゃんと案 出して投票しない?」



沙良の意見に、みんなが頷いた。



しかし、やはり杏奈は気にくわないようで 攻撃に出た。



「あんたさ、委員長でもないくせに でしゃばってくんなって。」



杏奈の言葉に、沙良は畏縮するどころか反論に出たのだ。



「委員長じゃないと意見言っちゃ駄目なの?」



沙良が反撃に出たことに少し驚きながらも、杏奈はニヤリと不気味に笑う。



「あたしに たてつく気?」



「そうじゃないよ。でも、みんな不満じゃん。
あたしは、みんなが納得した種目がやりたい。じゃないと ひとつになれなくない?」



「ハッ このクラスが ひとつになる?なれるわけないじゃん!あんた馬っ鹿じゃないの!?」



「………………。」



沙良が何も言い返さなかったのは 言葉が見つからなかったからとか、杏奈に負けたとか、そういう類のものではなかった。



何か、引っ掛かったのだ。



当たり前のように「クラスが ひとつになれるわけがない」と言い切る杏奈に。



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