うしろの正面だーあれ
「あんた、独裁者?
気持ち良い程 自己中だネ。」
男子が集まる中心部から、杏奈に向かって憂が言った。
「…ふ。」
憂の言葉に言い返すどころか、杏奈は勝ち誇ったような笑みを見せた。
「…何だよ気持ち悪ィな。」
「何とでも言えば?
親に捨てられた可哀想なあんたに 何言われたって痛くも痒くもありませんから〜!」
「…っ…………
何で知ってんだよ…。」
「ふっ
あたしの情報網、甘く見ないでくれる〜?このクラスの奴ら全員の情報持ってるし?」
「お前っ…!!!」
「…ちょっと待ってよ。」
2人の会話に割り込んできたのは沙良。
「どういう意図でそんなことすんの?てか、百歩譲って 今は良いよ。情報集めるのは構わない。でもさ、人が傷付くこと、言われたら嫌なこと。何で人前で言うかな。」
「言ってる意味分かんないんですけど〜!キャハハ・・」
…再び、あの、悪夢のような日常が舞い戻ってきたのだろうか。
また、杏奈の この けたたましい笑い声を聞く日が来るとは、誰も夢にも思わなかったのではないだろうか。