うしろの正面だーあれ



それから、あたしは憂が追ってきてくれることを少しだけ期待して…いや、嘘。



かなりの期待を胸に寄せて、全神経を背中に集中させた。



走るペースを だんだん緩めて、憂が追い付けるように調整もした。



…なのに



今 思えば当たり前だけど、憂は来なかった。



だけど そのときは、自分は悲劇のヒロインだから、憂が悪いんだって思った。



全部 憂のせいにした。



あのとき一番傷付いていたのは憂なのに。



< 385 / 675 >

この作品をシェア

pagetop