うしろの正面だーあれ



だけど、そんなドラマのようにタイミングよく見つかるわけもなく。



後ろから、誰かが走ってくる音がした。



現在の時刻は5時。



早起きなおじいちゃんが 健康の為にランニングしていることも、なくはない。



…が、辺りはまだ真っ暗で、ランニングするには少し早すぎるような気も、しなくはない。



年頃の女の子であるあたしが、まず1番最初に思いついたのは



暴漢…。



迫り来る恐怖



怖くて動けない。



背中に全神経が集中しているかのように、背中がカッと熱くなる。



耳は、背後からの音を聞き漏らすまいと、必死に音を拾っている。



タッタッタッタッ・・



タッタッタッタッ・・



その足音は、あたしのすぐ後ろで停まった。



来る…!



そう思い、身を縮こませた。



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